2015年12月21日月曜日

ABUアンバサダー2500CIチューニング



先日とあるオールドタックル屋に行った時にその店のオヤジがこう言っていた。


「アンバサダーは時計で言ったらロレックスと同じだからね。
古くてもちゃんとメンテナンスすれが末長く使えるし伝統があるんだよ。それに比べたら他はオモチャだよ」


ISUZU720SSSは大変使いやすい。
しかし釣具屋のオヤジに、そう言われると良いタックルの何だろうと気になってしまった。


トップ道に俺を引き込んだテラもやっぱりアンバサダー2500Cは何個も所有し、良いリールですよー!なんて言うもんで、購入を決意!
ライトプラグ用のトップタックルで使う事を考え候補は2500C。
5500Cが王道みたいなトコロがあるが、ISUZU720SSSとルアーウエイトレンジがカブるし重量が重すぎて手首をぶっ壊しそうなのでやっぱり2500C。
4500Cも考えたが5500Cのナロータイプで幅が狭い。
なんかヨーヨーみたいでピンと来ない。
やっぱり2500Cが良い。

アブガルシアアンバサダー2500Cが生まれたのは今から40年前の1975年。
年季が入りすぎてるのはつまらない。どうせなら自分で使って年季を入れたいものだ。
1992年からギア比が5.3:1になったようなので、1992年以降のモデルを探していたトコロ、程度の良い2500CIがヤフオクであったので即競り落とした。

CIはインスタントアンチリバースという仕様でハンドルが逆回転しないようになっている。
国内販売ではIARという表記になっているが、並行輸入品はCIとい表記との事。

2500C到着後、早速パーツチェンジ。

ライトルアーを使う事が前提なのでデフォルトスプールだと巻き取り量が多くスプールが重くなりがちなのだ。
基本使用ラインは10lb。
カバーやウィードが濃いエリアの時は12lbを使う事をイメージしていたので12lbが85m巻けるので十分だと判断。
アベイルのAMB2540シャロースプールに交換。



更にスプールの回転を良くする為に、通常のベアリングよりもボールが小さいヘッジホッグスタジオのセラミックマイクロベアリングにチェンジ。



ベアリングのボールが小さい方が初速の滑り台が良いのでライトプラグを使うにはうってつけのベアリングである。

アンバサダーや五十鈴リールはスプールの回転を利用してレベルワインダーがシンクロ回転する構造になっている。
五十鈴リールはデフォルトでレベルワインダーを回転させるギアであるコグホイールにベアリングが入っているがアンバサダーは入っていない。
スプールベアリングだけ交換するとスプールの初速が高回転になりバックラッシュの原因となる。
なのでトータルバランスとして回転系ギアをベアリング仕様にする事がライトルアーを気持ち良く使う事への近道。

という事でコグホイールもアベイルの肉抜きベアリング仕様のコグホイールギアにチェンジ。



中古で購入したので、プロのチューナーさんにお願いしてオーバーホールとレベルワインダーサイドにもベアリングを入れてもらった。
レベルワインダーもスプール側を肉抜きし軽量化&左側のギアをスプールシャフトに直付け仕様で抵抗を軽減。
ギアをスプールシャフトに直づけする事によってメカニカルブレーキの黒いプラスティックを歯外す事が出来るようだ。
この黒いプラスティックも摩擦抵抗があるらしい。
シャフトに付いているバネも絶妙な長さがあるらしいので、気になる人はチューナーさんにお願いした方が良いセッティングになる。




【アンバサダー2500Cチューニング箇所まとめ】
①スプール軸のベアリングをセラミックベアリングにチェンジ
②コグホイールをベアリング付きのモノに交換
③レベルワインダーギアのベアリング追加
④シャロースプールにチェンジ
⑤メカニカルブレーキの黒いプラスティックを取り外しギア&ベアリングをスプール軸に直付け
⑥スプール軸をバフがけして鏡面加
⑦レベルワインダー肉抜き
⑧レベルワインダーバーのバフがけして鏡面加


以上のチューニングをリールに施すと、ノーマルの状態ではハンドルを回してクラッチを切ってレベルワインダーが2往復すれば良い方なのが…
15往復を優に超えるする高回転仕様のアンバサダー2500CIになる!


【アンバサダー2500Cチューニングコスト】
アンバサダー2500CI 15,300円
AVAIL マイクロキャストスプール AMB2540 9,936円
AVAIL コグホイール2ボアリング5152 3,294円
ヘッジホッグスタジオ AIRベアリング 3,974円
OH & チューニング 3,500円

合計  36,004円


ゴリゴリチューニングが完璧に終わったので、キャストテストしに多摩川へ。


バックラッシュが少し怖いが、遠心ブレーキロック1個の設定で5gのペンシルベイトをキャスト!
ロッドはMLのベイトロッド。


ビューーーン!


バッスラッシュすることなく、5gのペンシルベイトが飛んでいった!

まだイケると思い、次はフルキャスト!


ビューーーーーーーン!


思った以上の仕上がりに!!
体感ではカルカッタコンクエスト100と遜色ない!
バックラッシュも5gのルアーならフルキャストしてもしない。
トラウトルアーもこのタックルで投げれだろう。

ルアーウエイト下げてキャストテスト。

メカニカルを少し締めて再びキャストするも3gのワームもベイトリールでブッ飛ぶ!!!



完璧過ぎる!!!



最近のハイテクリールを使うのも良いけれども、デザインが好きになれなくてロープロタイプのリールを使うのに抵抗があるので丸型のカルカッタコンクエスト使っていた結果アンバサダーに辿り着いた。
アンバサダーはベイトリールには珍しいドラグ音もも付いているので魚が掛かった時のファイトをよりエキサイティングに演出してくれる。
またハンドル一回転約51cmというかなりローギアなので早く巻かないとラインテンションが緩むという緊張感も最近のリールでは味わえないだろう。



早くアンバサダー2500CIで魚釣りたい!!!




0 件のコメント:

コメントを投稿