「Do you know TAKUMI ?」
マレーシアのクアラルンプールに行った時に、安宿街のインビ駅周辺の夜の街を徘徊していると、タクシーのたまり場に出くわし一人のタクシードライバーが声を掛けてきた。
どうやら日本の漫画『イニシャルD』のファンらしい。
彼は日本は素晴らしい国だと絶賛しており、中でも『クルマ』『マンガ』『シマノ』は最高だと豪語していた。
シマノ?
彼はどうやら釣りバカだったのだ!
ジョジョの奇妙の冒険のスタンド使いは切り寄せられる引かれ合うのと同じで、釣りバカ同士は引かれ合うらしい…
この頃はまだフィッシングをやり始めたばっかりっだったのもあり、あまり魚種に詳しくなかったが、以前、YOUTUBEでピーコックバスのファイトを見た時に心奪われた。
魚の魚体のカッコ良さとそのファイトに釘付けになった。
うっすらとマレーシアにピーコックバスが居る事は知っていたので聞いてみた。
「ピーコックバスは釣ったある?」
「もちろん!ジャイアントスネークヘッドもあるよ!」
彼のガラケーから大物のピーコックバスやジャイアントスネークヘッド、レッドレールキャットフィッシュなどの写真を次々と見せてくれた。
ポイント情報を聞き出した所、クアラルンプールから30分車で走った所にポイントがあるとの事。
正直、クアラルンプールにはコレと言った観光施設や名所は少ないと感じていたが、物価が日本のやく1/3くらいなので、宿代やメシ代、移動費などが安く押さえられる。
また渡航費も安いので海外釣行にはもってこいの場所だと察した。
この時はタックル関係は全く持ってこなかったので、現地で買いそろえようかと思ったが、残りの滞在日数もわずかという事もあるし、連れがまったく釣りに興味が無いので今回は断念した。
次に来る時はピーコックバスフィッシングのみの目的で出直そうと心の決めた。
それから4年、釣り仲間が増えピーコックバスに興味持つ、我こそはと志願するルアーマンが何人かとマレー半島ピーコックバス海外遠征の計画が本格的に始動したのだ。